前橋文学館リーディングシアターvol.27
イエスタデイ
シャッターの向こうで、昨日はまだ揺れていた。
海鳴りの聴こえる古びた写真館。
失われた昨日は、記憶のなかで、いまも静かに揺れ続けている。
・ 清水邦夫が反戦の願いを込めた、最後期の戯曲を、前橋文学館の夏に。
・ 前橋文学館で10年重ねられてきた『イエスタデイ』が、新たな世代の俳優たちへ手渡される。
『イエスタデイ』は、清水邦夫が多摩美術大学の学生による卒業公演のために書き下ろした作品であり、のちに木冬社による上演を経て、前橋文学館でも夏のリーディング上演として継続されてきた。清水が反戦の願いを込めた本作を、初演時に学生スタッフとして参加していた大竹直(青年団)が演出する。
舞台は、海鳴りの聴こえる古びた写真館。取り壊しを前にしたその場所で、姉と弟は遠い夏の出来事を語りはじめる。写真は一瞬をとどめるが、そこに写らなかった気配や沈黙までは封じこめられない。失われた昨日は、消えたのではなく、記憶のなかで、いまも静かに揺れ続けている。
清水は本作について、戦争の跡が年月とともに名所や観光地となっていくことに触れながら、広島・長崎の記憶を「くり返し思い出していかなければならない、けして忘れてはならない出来事」と記している。『イエスタデイ』という題名には、「昨日のことのように忘れてはならない」という思いが込められている。
長崎における原爆投下の日である8月9日に上演される本公演は、清水が本作に込めた「昨日のことのように忘れてはならない」という思いを、現在の観客へ手渡す試みとなる。
| 期間 |
2026/08/09 (日)~2026/08/09 (日) 上演時間:約1時間0分(休憩なし)を予定 |
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| 劇場 | 前橋文学館 |
| 出演 |
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| 脚本 |
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| 演出 |
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| サイト |
https://www.maebashibungakukan.jp/moyooshi/8059.html ※正式な公式情報は公式サイトでご確認ください。 |
| スタッフ | 美術:濱崎賢二(六尺堂・青年団) 照明:深町友基(TM Light Company) 音楽音響:加藤真史 宣伝美術:加藤真史 協力:木冬社、ロンド、青年団、六尺堂、松竹エンタテインメント 企画制作:演劇/微熱少年、加藤総合研究所 主催:前橋市、萩原朔太郎記念・水と緑と詩のまち前橋文学館 過去 |
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| その他注意事項 | 上演後には、特別インタビュー映像「上野毛イエスタデイ 清水邦夫とイエスタデイの頃」を上映予定。清水邦夫と多摩美術大学上野毛キャンパス時代を知る萩原朔美が、前橋文学館で本作を上演し続けてきた理由、文学館という場で演劇を行う意味、そして本年の新しい『イエスタデイ』への期待を語る。 |